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届出結核患者の實態調査
兵頭 喜美子
1
,
田谷 秀子
1
1東京小石川保健所
pp.39-43
発行日 1952年1月10日
Published Date 1952/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200219
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醫師から届出られた結核患者がその後どのような療養をしているかということは,結核豫防上きわめて大切である。小石川保健所地區は大體約10萬の人口をもつているが,年々およそ1,000名の新しい患者が届出られている。これらのものの若干は入院し,死亡し,又他の地區に移つている筈であるが,これを保健所として把握することが出來ないのが現状である。これは現在の届出制度によるのでいたし方がないとは言うものの,届出結核患者の實情を知るために,私達は管内で2つの互に異つた状態にある町をえらび,昭和23年1月より昭和26年10月までに届出られた結核患者を戸別訪問した。その結果をかかげるとともにこれに對して種々考察し,保健婦の今後の地區に於ける結核患者の指導とその方法について考えて見たいと思う。
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