インタービュー
河村郁さん—神奈川県看護指導所長
竹村 幸子
pp.27-31
発行日 1952年4月10日
Published Date 1952/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200262
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"屋上でございます"
河村さんをインタビューしてほしいという編集部の依頼をうけて,櫻木町行の国電に乗つたのはもう1時近い頃であつた。家を出るとき手袋を忘れてきたせいもあつて,2月半ばの手の切れるような空つ風に吹きまくられた私は,あまり機嫌がよくなかつた。インタビューされるほうには迷惑な精神状態である。
櫻木町で市電に乗かえ,3ツ目の日本大通りで降りると,すぐそこが神奈川県庁。東京都庁のツギハギの煤けた建物を見なれた眼には,茶色の化粧煉瓦が美しい五階建のビルが,ヤケに立派に見える。
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