病院長プロフイル・64
神奈川県立長浜療養所長 村山 午朔 氏
pp.360
発行日 1959年5月1日
Published Date 1959/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201509
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氏は昭和29年11月神奈川県衛生部長のまま新設の長浜療養所長を兼ね,翌30年4月永年の衛生行政生活に終止符を打ち,衛生部長在任中に精魂傾けて創設した,県の平和条約発効記念事業の一つである前記長浜療養所の専任所長に転じた,氏が常々自ら語るが如く惜まれて栄職を勇退し,堂々たる花道を濶歩して,自ら手がけた優れた施設の療養所でその行くところ可ならざるなき手腕を思いのままに揮い得る地位に落ち着いた事は,誠に幸な人と讃えてよいであろう.
専任所長となるや時を移さず病院管理講習にも出て,衛生行政の長い経験で当然身についた筈の常識的管理知識には満足せず,正統近代管理を第一歩から勉強してその核心をつかみ,施設に応じた実施を推進するなど時代と共に歩む意欲もなかなかに強い.
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