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誰の血液でも人を救うことが出来る—血液型を区別する
Mratin Mann
pp.31-33
発行日 1952年4月10日
Published Date 1952/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200263
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私はニユージヤー州で自動車を持つている。その車の運転手の登録を願い出した。係員は血液型を調べて来いという事で調べる。免許証には血液型が記入されて下附された。
今日では外傷の場合や原子爆彈による負傷の場合や一般手術の前後や又内科的疾患でも白血病の場合などに輸血の必要なことは誰れも知つている。輸血に使う血液中には血液凝固防止剤が這入つていても尚三週間位は全血液は役に立つ。兎に角血液中の血球は化学薬ではなく全く生物である。血球其物が生れ死ぬものである。中にも赤血球は最も重要なものであり,平均120日位は生きている。全血液を瓶中に3週間も保存すると血球75%位は尚生きているが血液としては最早効果がない。今之を永続させようと種々研究努力しているこのことに就いてMaxStrumia博士の考えでは或る糖と血液とを混交して振蕩し低温度に貯えると60日間も使用に堪えるとい50他の研究者は白血球の保存を企てているし,又其他の血液成分をも長く保たせようとしたが皆頗る困難であつた。白血球は4日間しか生存しない。
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