講座
「助産婦の實態調査」報告書をよんで
丸山 博
pp.60-64
発行日 1952年7月1日
Published Date 1952/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611200151
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はじめ
日本看護協会の昭和26年度会員についての実態調査は昭和27年4月の総会のときに公表された。この実態調査が会員の自主的企画と会員の協力で64%の回收率で,昭和26年度の会員の65%の代表率で,28,741人の助産婦について調査ができたと報告している。全国の各府県からあつまつたが,宮城,石川,山口の三県だけは回收できなかつたようである。この原因がどこにあつたか,報告書のどこにもかいてないから,これはたしかめられなければならないことだと思う。
いずれにせよ,全国助産婦の実態調査として,はじめてのことだから,この調査結果に期待するところが大きいことだつたであろう。いま,報告書を手にして,この調査の効果を百パーセントにすることは会員だけでなくて,助産婦事業に関心をもつすべての人たちにとつてもねがわしいことにちがいない。
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