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ギニヨールと衞生教育
船窪 ます代
1
,
松山 照夫
1
1神奈川縣藤澤保健所
pp.49-52
発行日 1951年9月10日
Published Date 1951/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200144
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ギニヨール(指人形劇)の持つ素朴性と,その夢幻的な藝術性を利用して,これを指導的な媒體として使い出した歴史はそんなに古いものではない。社會的な仕事をする者達が,多分に趣味的にこれを實演している中に,その宣傳性を多分に含んでいることに氣がつき,二次的にこれを意識して使い出したことにその發生的な意義がある。衞生教育の朴體としてこれが登場したのも,私の知る限りに於て,ここ20年位いの歴史ではないかと記憶している。
藤澤保健所(神奈川縣藤澤市)のギニヨールも,これを實際にやり出したのは近々4,5カ月のものである。縣の看護指導所の指導で人形製作と演技の指導を受け,人形製作に着手し,どうにか出來上つた人形數體を使つて實演したのは,今年の6月,ムシ齒豫防デーの最初のことであつた。
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