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アメリカの保健婦—家庭訪問隨行記—1
岡西 順二郞
1
1東京小石川保健所
pp.35-38
発行日 1951年6月10日
Published Date 1951/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200096
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—第1信—
アメリカでは,保健婦はどんな活動状況をしているか,是非勉強したいと思つていた。フイラデルフイアには3週間いるように豫定が組まれていたので,ヘンリーフイツプス結核研究所長のロング博士に,一度保健婦と一緒に家庭訪問がしたいと申出たら快く承知していただけた。
その前に保健婦課長のミス・エンエルマンと保健婦事業について話し,保健婦が家庭訪問でどんな事をするかということについて一通り聞いた。その時私は,結核指導をする保健婦は少くとも2,3週間は結核療養所で暮し,結核患者の看護の仕方を實際にならい,又患者の心理についても勉強するのがよいのではないか,又保健婦と療養所の看護婦との協議會對論會を聞くことも必要ではないかと云つたら,あなたの意見は非常によい自分も是非眞劍に考えて見たいといつていた。
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