連載 立川らく朝のヘルシートークウラ噺・19
蠟燭(一)
立川 らく朝
1,2
1表参道福澤クリニック
2メディカルサポート研究所
pp.680-681
発行日 2003年7月1日
Published Date 2003/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662100134
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お陰様で、いろいろな団体から健康落語の依頼を頂戴している。ときには着物に着替えて会場に行くと、入り口に「何とか研修会会場」って書いてある。会場を間違えたかと思うとそうじゃない。しっかり高座が組まれているからびっくりする。研修のひとつとして健康落語が組まれているのだ。研修と称して落語を聞いて笑おうってんだからねえ。まあもっとも、そんな利用のされ方が多いのも、健康落語ならではといえるかもしれないけど。
ところで、地方で開催される研修会というと、会場が温泉宿ってことも多い。いいよねえ。そりゃあ参加する人はいいよ。落語聞いたあとで宴会、そのあとはほろ酔い気分で温泉につかってさ。でも、私なんざあ、落語やった一時間後は汽車や飛行機のなかだ。温泉と郷土料理を横目に、最終便に乗り込むのが常なのだ。これは身体に悪いね。何のことはない、私にとっては「不健康落語」の一席となる。べつに愚痴るわけじゃないけどさ。えっ、愚痴ってるって?
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