連載 立川らく朝のヘルシートークウラ噺・15
木瓜の花(一)
立川 らく朝
1,2
1表参道福澤クリニック
2メディカルサポート研究所
pp.288-289
発行日 2003年3月1日
Published Date 2003/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662100035
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無理矢理作った健康落語、それでも演ってみたら評判がいい。調子にのってシリーズ化しようと考えたところまではお話しした。さて、そんな頃、一通の電子メールが私に届いた。よく見ると寺からのメール。驚いたね、これには。まだ寺からメールをもらうような歳ではない。突然のことで、「藪から棒」ならぬ、「パソコンから坊」だ。
いったい何なんだろうと、恐る恐る読んでみると、当寺で落語会を催しませんかという、お誘いのメールだった。お誘いとはいえ、べつにDM(寺からそんなもの来るもんかい)というわけではない。じつは、以前私は本を出したのだが、そこの出版社の若社長さんのお友達が六本木のお寺のご住職。六本木という土地柄か住民も少なく、寺にも人の出入りがあまりない。普段から何かしら人が集まってこその寺、そこでどうにかして人の集まる場所にしたいというご住職の相談に若社長がアドバイスしたらしい。「知ってる人に落語家がいるから、ちょいとおだてて、寺で落語会を開かせようよ」てなわけだ。そこで私のところにメールが来たという次第。
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