連載 立川らく朝のヘルシートークウラ噺・17
木瓜の花(三)
立川 らく朝
1,2
1表参道福澤クリニック
2メディカルサポート研究所
pp.472-473
発行日 2003年5月1日
Published Date 2003/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662100091
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麻布の古川に幸兵衛さんという大変に小言の好きな大家さんがおりまして…、となると、これは古典落語の「小言幸兵衛」。惚けをテーマに作った健康落語「木瓜の花」には、大家の幸兵衛さんが登場する。しかしパロディというほどのものではなく、悪戯半分で名前だけを拝借した。さあ今回は、前号からの続きで「木瓜の花」のストーリーの紹介です。
一度は惚けてしまった幸兵衛だが、医者の良庵の苦肉の策で、すっかり惚けも治り、元気になった。しかし今度はおかみさんが惚けてしまい、簡単な勘定もできなくなる。だんだん惚けは進み、ついには徘徊が始まるようになった。そんなある日、親戚に当たる船宿の娘、お光の家におばあさんがふらりとやってきて、「家に帰るから船を出せ」という。変なことをいうと思いつつ、お光が幸兵衛の家までおばあさんを送り届ける。お光がことの次第を説明すると、幸兵衛は意外な事実をお光に伝えるのだった。
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