特集 働く人のメンタルヘルス
事例3―健保組合における職場のメンタルヘルス対策システムづくり
伊藤 豊子
1
1静岡県農業団体健康保険組合保健事業課
pp.414-421
発行日 2003年5月1日
Published Date 2003/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662100076
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社会環境の複雑化や経済情勢の変化のなか,農協組織においては,平成に入った頃から平成7年度頃までに,組織的に農協大型合併をはかるとともに職員の人員削減が行われた。また最近では,人事考課制度の導入など,雇用や労働条件などが急速に変化している。そうしたなかで,保健師による健康相談では,ストレス関連の相談件数が年々増えてきた。
健康相談時などの早期に相談があれば,思いや不安を話すことで自己の気づきのもと行動変容がなされる。しかし,短期間で解決するはずのものも,重度化してからでは1ケースに関わる時間や期間も長くなる。また,職場の周りの職員も対応方法がわからず翻弄されている状況がある。
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