学生の広場
看護婦が燃えつき症候群に陥らないために—公立病院でのアンケート調査を通して
栗原 ひとみ
1
,
島田 美子
1
,
香月 まゆみ
1
,
針茂 加代
1
,
増本 美奈子
1
,
百崎 智子
1
,
松尾 光恵
1
1佐賀県立衛生専門学院看護第1科
pp.160-168
発行日 1989年2月1日
Published Date 1989/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661923175
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燃え尽き症候群(Burn out Syndrome:以下Burn outと略)とは,長期にわたり人に援助する過程で,心的エネルギーが過度にしかも絶えず費やされた結果,起こるものである.Burn Outに陥ると,卑下,仕事嫌悪,患者に対する思いやりの喪失などが症状として現われてくる.
南らは「看護婦の約70%が既に燃え尽きている,または燃え尽きの警告兆候にある」1)と述べている.このように看護婦は夜間勤務が多いこと,患者との心理的な行き違い(回復が見込めない患者さんに生きる希望を持たせるようなことを言わなければならない等),患者の死との直面など,Burn Outに陥らざるを得ない職場環境にある.
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