痛みの臨床・19
内科医からみた神経ブロック—痛みの伝導路の遮断
中島 美知子
1,2
1ニューホープ・ペインセンター
2オリブ山病院
pp.1289-1292
発行日 1985年11月1日
Published Date 1985/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661923059
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
私は内科医なので,簡単なもの以外は,いつも神経ブロックを専門家にお願いする立場にある.目の前の患者の痛みの治療に神経ブロックが一番良い方法か否かを考え,予想される副作用も考えて迷うことがある.最善であると思われれば神経ブロック専門医に相談し,また患者と話し合って患者が望めば依頼する.神経ブロックはもちろん効果もあるが,また副作用も強い,文字どおり両刃の剣である.患者の状況を総合的にみる全人的視点に立つ神経ブロック療法が必要である.
そこで今回は内科医として,そして患者の立場からみた神経ブロックについて書いてみたい.
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.