ベッドサイドの看護
CCUにおける急性心筋梗塞症患者の精神症状の検討
浜崎 ひとみ
1
,
奥田 淳子
1
,
西 征子
1
,
中村 久子
1
,
安原 実千代
1
,
斉藤 貞子
1
,
住吉 徹哉
1
,
平盛 勝彦
1
,
吉田 連
2
,
稲岡 長
2
1国立循環器病センターCCU
2大阪大学医学部精神神経科
pp.188-193
発行日 1984年2月1日
Published Date 1984/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661923004
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はじめに
CCUへ入院する急性心筋梗塞症(AMI)患者は,この病気自体による苦痛,死への恐怖に加えて,突然の入院,特殊な環境,強制的な極度の安静,濃厚な治療・処置などを体験することになり,異常精神現象を現すことが少なくない,これら異常精神現象の出現は,病状の回復を遅らせ,治療および看護上の大きな問題点となりうるものである.しかし現時点では,このような異常な精神症状の出現に関する研究は乏しい.
そこで我々は,CCUに入院したAMI症例の精神症状を観察し,異常精神現象の出現とAMIの病態との関連や,既往歴など患者背景との関係,そのほか,発症の誘因と推定される諸因子を調べ,AMIを治療していく上での支障の有無,その対処の方法についても調査し検討した.
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