特集 聴診器を看護にどういかすか
一般病棟では聴診器をどう使っているか
井部 俊子
1
1聖路加国際病院内科病棟
pp.158-161
発行日 1984年2月1日
Published Date 1984/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922999
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はじめに
近ごろ,聴診器を首にかけて仕事をする看護婦を見かけることが多くなった.ユニホームのポケットには,はさみ,コッヘル,ボールペン,メモ用紙といった必需品を入れ,さらに必要によっては,ペンライトや瞳孔計を突っ込み,にぎにぎしく動き回っている.そしてうつむいた拍子に,中身が床に落ち,大あわてすることもしばしばである.職員用のトイレがあふれて修理してもらうと,ボールペンがつまっていたりする.また食堂までも聴診器をぶら下げていく看護婦がいて,ひんしゅくを買っている.
このように,臨床では,看護婦は様々な‘道具’を身につけて仕事をしている.必要物品を身につけているということは,それらを使用する度ごとにナース・ステーションに戻らなくてすむので,何かと便利である.
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