特集 聴診器を看護にどういかすか
ICU病棟では聴診器をどう看護にいかしているか
榊原 守
1
1いわき市立総合磐城共立病院集中治療部
pp.162-166
発行日 1984年2月1日
Published Date 1984/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661923000
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はじめに
ICUにおける看護の目的の第一は無論救命にある.しかし,安全域が非常に狭くなったハイリスクの患者に,生活上の援助をいかに安全に行うかということも重要な業務である.通常では,生命の危険とは直接関係のない生活上の援助が,ハイリスクの患者では,生命への重大な影響を持つようになる.
今日,ICUにおいては,刻々と変化する患者の状態を的確に把握するため,先端医療技術を駆使した,種々のモニターリングや諸検査等を行っているが,急激な症状の変化が襲来した時や生活援助を行う際の総合的判断をする場合に,聴診器から得られる情報は,不可欠なものとなっている.
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