特集 聴診器を看護にどういかすか
聴診器による小児の観察
千葉 朝子
1
1神奈川県立こども医療センター看護教育係
pp.168-172
発行日 1984年2月1日
Published Date 1984/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661923001
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今日では,看護婦にとって聴診器は患者の状態を観察する方法として必須のものになっている.
小児看護の領域では,小児は急変しやすく重症に陥りやすい.言葉で自分の状態を訴えることができないことが多いため,特に鋭い観察力が要求される.小児看護に携わる看護婦も,患児の症状を正確に把握するには,視覚や触覚で捕えきれない部分に聴診器を用いる必要性を感じている.更に,継続的に観察された患児の症状は,医師にとっても治療の決定や変更の情報として生かされている.
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