学生の広場
温湿布の効果的方法について
田口 裕香里
1
1慶應義塾大学医学部付属厚生女子学院
pp.674-680
発行日 1983年6月1日
Published Date 1983/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922978
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はじめに
私たちは,1年余りの実習の中で様々な問題に直面し,疑問を感じることも多くあった.なかでも頻回に行われている点滴静脈内注射や筋肉内注射後の漏れや硬結に対して,患者の苦痛緩和の目的で温湿布の看護処置が多く行われていたが,その方法が施行者により様々であり,またそれを交換する時間についても同様であることに疑問を感じた.
この温湿布についてはこれまで,どの方法が有効なのか,効果の持続時間などに関する科学的なデータがないため,ほとんどが温湿布を施行する看護婦個々の主観に頼っている面が多いようである.
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