雑感
傷の湿布療法?
横井 秀雄
pp.249
発行日 1966年2月20日
Published Date 1966/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203903
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液体内でなければすべての細胞は機能を失うものである.組織培養も適正なる条件の液体内で行なわれるのである.一見大気に触れながら生命を保つかに思われる組織でも,その実は外気を遮る被膜あるいはこれに代る粘稠なる液体の膜によつて潤おわされているのに気付くのである
われわれの身体も要するに皮膚という強靱なる被膜の袋に漲つた体液中に浮遊せる細胞群により構成されているに過ぎないことがわかる.
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