Japanese
English
実践講座 疼痛治療とリハビリテーション・3
慢性疼痛に対する和温療法の効果
The effects of repeated thermal therapy for patients with chronic pain.
増田 彰則
1,2
,
鄭 忠和
2
Akinori Masuda
1,2
,
Chuwa Tei
2
1増田クリニック
2鹿児島大学大学院循環器・呼吸器・代謝内科学
1Masuda Clinic
2Department of Cardiovascular, Respiratory and Metabolic Medicine, Kagoshima University
キーワード:
慢性疼痛
,
和温療法
,
遠赤外線乾式サウナ
,
痛み行動
,
怒りスコア
Keyword:
慢性疼痛
,
和温療法
,
遠赤外線乾式サウナ
,
痛み行動
,
怒りスコア
pp.1347-1351
発行日 2007年11月10日
Published Date 2007/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101112
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はじめに
慢性疼痛患者は,半年以上にわたり痛みで日常生活が制限ないし障害されているので,気分障害や不安障害など精神症状を合併していることが多い.そのため,治療では身体面だけでなく,心理面からのアプローチも必要である.身体的には,神経ブロック療法や電気刺激療法,手術療法,レーザー療法,リハビリテーションがあり,心身医学的には認知行動療法や自律訓練法,絶食療法などがある.チーム医療のもとで,これらの技法を組み合わせることにより治療成績は向上するが,それでも改善がみられない難治例がある.これらの症例は,解決困難な慢性ストレスを抱え,心理的に怒りを抑圧していることが多い1).
ここでは,従来の治療に抵抗する難治例に対して新しい試みとして和温療法2)を併用し,良好な結果が得られたので報告する3).
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