看護ミニ事典
ターミナル・ケア(terminal care)/クリティカル・ケア(critical care)
福間 誠之
1
1京都第一赤十字病院脳外科
pp.981-982
発行日 1981年9月1日
Published Date 1981/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922806
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ターミナル・ケアとは
ターミナル・ケアは,ターミナルすなわち末期にある患者へのケアということであるが,末期にある患者とはどのような状態を指すのか,医療者側の受け止め方が種々あって,そこから問題が出てくることもある.
近代医学の進歩は目覚ましく,どのような病気でも治せるのではないかと思われるが,現実にはまだまだ治せない病気がたくさんあり,どのような治療をしても死亡する患者がある.治療法の全くないという難病で,ただ死期を待つのみという患者もある.癌が再発して手のほどこしようがなくなり,痛みに苦しんでいる患者もある.このような病人に対して,何かしてあげなければいけないという考えから始まったのがターミナル・ケアである.
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