特集 死と公衆衛生
看護とターミナル・ケア
植村 美代子
1
Miyoko UEMURA
1
1国立病院九州がんセンター
pp.533-539
発行日 1985年8月15日
Published Date 1985/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207094
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
■はじめに
癌の治癒率は上昇傾向にあるが,なお年間17万人以上が癌で死亡する現実を直視しなければならない.日本の全死亡の65〜70%が病院死で,九州がんセンターでも年間300人を越える.
毎日,誰かが死ぬ医療の現場では,死は日常的なできごとであり,患者は死と背中合わせの一日一日を生きており,医療者は,死に至る過程(末期)で,患者及び家族にどうかかわればよいかを模索する.
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.