ひとりぼっちの遊学記—働きながら学んだイギリスの看護・4
ターミナル・ケア病棟
高橋 克子
1
1板橋区志村保健所
pp.434-436
発行日 1979年4月1日
Published Date 1979/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918658
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ターミナル・ケア病棟では疼痛のコントロールがよくて笑い声さえ聞かれました
ザ・ロイヤル・マルスデンのロンドンの本館のトップフロアには,癌末期で根治療法が中止され,疼痛緩和の対症療法だけが行われている患者が収容されている病棟があります.3つの大部屋と4つの個室の計13床で,もちろん患者はこの病棟がターミナル・ケアの場所であることは知りません.
スタッフは常時,婦長を含めて日勤の看護婦が5-6名,看護助手が1名です.申し送りが終了すると,直ちに清拭に入ります.この中でも歩行可能な患者は2-3名おりますが,入院期間が長くなるほど,徐々にベッド上での生活が多くなっていきました.
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