特集 なぜ事例を検討し合うのか
事例検討会に参加して
病気だからと考えることの危険性
金田 寿美江
1
1北海道立向陽ヶ丘病院
pp.351-352
発行日 1976年4月1日
Published Date 1976/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922594
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私は現在精神科の慢性期病棟(男性のみ)に勤務しています.日ごろから自己のからに閉じ込もりがちな人たちを目前にして,私たち看護婦の果たす役割は何か,看護婦はどのように援助を行うべきかということに対する迷いが,たびたびあります.私たちの看護行為が相手(患者)にとってどうなのかを,あらためて確かめ合うことが必要と考えていました.
昨年8月に院内研修のひとつとして,事例検討会が行われました.各病棟より事例を持ち寄り,参加者を3つのグループに編成し討議する方法で,メンバーは看護婦と管内の保健婦合同で1グループは12-14名でした.
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