連載 思い出すけっち[あの人、あの時、あの言葉]・11
誠実より強いものはない
久松 シソノ
1
1元長崎医科大学付属病院
pp.1062-1063
発行日 1989年11月1日
Published Date 1989/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922397
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昭和20年8月9日,一個の原子爆弾が長崎の街を襲い,7万3千余人の尊い生命を奪った.
それはちょうど空襲警報が警戒警報に変わり,私が防空壕を出て仕事に取りかかって間もなくのことだった.突然,ピカーッと閃光が走り,次の瞬間に周囲が真っ暗闇になり,私は爆風で床に叩きつけられた.
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