ベッドサイドの看護
若年の末期癌患者へのアプローチ
小林 淑子
1
1静岡県立中央病院混合外科病棟
pp.711-715
発行日 1973年6月1日
Published Date 1973/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916669
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患者の訴えのなかには,単に身体的苦痛から発せられるもののみならず,さまざまな精神的葛藤—そこから生じてくるものがまた実に多い.煩雑な看護業務のなかで,ひとりひとりの看護婦がひとりの患者に接し得る時間は意外に短く,後ろ髪をひかれる思いで病室を出なければならない場合が日常多々ある.
ここで,患者にとっても看護婦にとっても唯一の救いといえるのは‘私たちが個々の看護をしているのではない.連帯して同じ方向を確認しながら,チームを組んで看護をしている’ということであろう.
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