学生の広場
人間にとって「食べる」とは—「食」に関する一考察
片岡 元子
1
1大津市民病院附属看護專門学校
pp.373-376
発行日 1989年4月1日
Published Date 1989/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922246
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私がこのテーマを自主研究で取り上げてみようと思ったきっかけは,「なぜ口から入った食物は気管へ入らないのか」という疑問であった.そのため,最初は解剖・生理学的な面から「食」をとらえたのだが,文献学習を進めていくうちに,社会的・文化的でもっと身近な方向から「食」をとらえたいと思うようになった.
現代は飽食時代などと言われ,物理的でなく精神的な側面から人間にとっての「食べる」ことの意味を,身近な話題を通して見直していく価値は十分にあるだろう.その一端としてこの自主研究が存在し,一般の専門書にはない「食べる」ことの意義,その意味することがとらえられれば幸いである.
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