学生の広場
老人の体温測定法の検討—腋窩と腹部(おむつ内)検温の検証
吉田 通代
1
,
相原 広子
1
,
矢野 智子
1
,
川人 渉
1
,
森本 二三子
1
,
渡辺 日出美
1
1徳島県立看護学院
pp.369-372
発行日 1989年4月1日
Published Date 1989/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922245
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はじめに
老人はいろいろな病気にかかりやすく,ひとたび罹患するとその回復は遅く慢性の経過をたどり,重症になりやすい.体調の異常を訴えることのできない言語障害の患者や,痴呆老人などにとって,発熱の有無は疾患の重要な指標となる.
老人病棟においては,腋窩検温が困難であることが多く,そのような時,腹部(おむつ内)で検温を行なっているが,その根拠は不明である.遠藤ら1)による1977年の「腋窩温とその他の皮膚温との関係」という健康な若い女性を対象にした調査では,一応,腋窩温と皮膚温の相関関係が認められている.
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