特集 思春期の看護を求めて
思春期の看護は病棟・学校・家庭の連携を通して
林 利恵子
1
1国立療養所新潟病院小児病棟
pp.980-983
発行日 1988年10月1日
Published Date 1988/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922106
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はじめに
当院は小児慢性疾患地方基幹施設に指定され,入院患者の大多数が小児で占められている.この中でも思春期慢性児と言われる10-15歳の小,中,高校生は110名余り,全患者の70%にも及んでいる.小児病棟は小児慢性,筋ジストロフィー,重症心身障害に分かれている.子供たちは,廊下続きで併設されている県立柏崎養護学校に通学しており,重症心身障害児の一部がベッドサイド学習を行なっているほかは,ほとんどの児が独歩あるいは車椅子で登下校している状況である.
私の病棟は小児の急性期疾患,ハイリスク新生児および小児慢性の混合病棟.ベッド数は44床で,現在は慢性疾患の小児22名の入院がある.気管支喘息18名,心身症4名,そのうち思春期にあたる児は17名.なおスタッフは,医師3名,心理療法士1名,看護婦15名である.
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