特集 依存症の公衆衛生
青少年の依存症予防と学校・家庭教育
木村 義則
1,2
1久留米大学医学部精神神経科
2正光会松ケ丘病院
pp.102-105
発行日 1999年2月15日
Published Date 1999/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902029
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私は平成9年4月から,島根県益田市にある松ケ丘病院という単科精神病院に精神科医として勤務している.当松ケ丘病院は総病床数222床(痴呆性疾患療養病棟50床を含む)で,入院患者は慢性精神分裂病や痴呆性疾患などが中心で,外来ではそれらの他に感情障害や神経症などの患者も多く見られる.そして私が地元の中学校のスクールカウンセリングや児童相談所の嘱託医を担当するようになって,最近では思春期や青年期の問題を抱える患者やその家族の来院も徐々に目立つようになってきている.そして私自身まだ医師になって4年目ながら,現場に出ていく機会にもずいぶん恵まれて,それなりに経験を積んできたと思っている.ここでは一人の現場に出ている者としての意見を素直に書いてみる.
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