連載 地域精神保健の展開—精神保健センターの活動から・4
思春期相談と学校教育との連携—愛知県精神保健センター
伊藤 克彦
1
1愛知県総合保健センター
pp.277-280
発行日 1994年4月15日
Published Date 1994/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901017
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はじめに
精神保健センターは(以下センターと記す)全国都道府県における精神保健に関する総合的技術センターとして性格づけられており,一面では地域社会のニーズに対応して先駆的事業に取り組む役割を果たしてきたといえよう.そして近年,思春期の心の病い,適応障害,問題行動等の多彩でありまた多発していることに社会的関心が高まっており,精神的不健康をめぐる援助活動はセンター業務のなかでも一層重要な分野を占めるに至っている.すでに昭和60年度の調査でも思春期精神保健事業は43センター中19カ所が実施しており,それぞれ思春期相談,学校カウンセリング,グループ指導,不登校児の会,家族教室・家族療法,親の会,思春期講座などの形で取り組まれてきた.
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