特集 「おいしく」食べよう—食事の見直しと看護の役割
治療に役立ち,喜ばれる食事づくりを—行事食に取り組んで
岡田 育代
1
,
会田 育子
1
1みさと健和病院栄養課
pp.154-159
発行日 1988年2月1日
Published Date 1988/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921918
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私たちの働くみさと健和病院は,昭和58年に全日本民主医療機関連合会に加盟する病院として,東京都葛飾区,千葉県に隣接する埼玉県三郷市に開院されました.現在256床で,産科,歯科以外の科目を持つ準総合病院として,地域の中核病院の役割を果たすようになっています.栄養部門は栄養士3名,調理師・員8名,パート員11名という構成です.
さて,61年3月,厚生省は病院における給食業務の一部委託を認める内容の通知を出しました.それと相前後してマスコミは,以前から病院給食の代名詞のようになっている“冷たい,まずい,早い”を取り上げ,さも委託すればこの3悪が解決できるような報道をしてきました.こういう状況にもあり私たちは,開院当初から『われわれは患者の立場に立って親切でよい診療を行ない,力をあわせて働くひとびとの生命と健康を守る』ことを綱領とし,「治療に役立ち患者に喜ばれる食事づくりを目指す」ことを方針として,すすめてきました.
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