プリズム
“医療の場”の情報化について若干の思い
塚田 敬義
1
1京都大学法学部
pp.857
発行日 1987年9月1日
Published Date 1987/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921801
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いまや“医療の場”にもコンピュータが導入され,情報処理技術者が新たに職員として配置されると同時に,メディカルスタッフ自身がキイボードに向かう姿も日常的になってきた.筆者は職員やメディカルスタッフではないので,このような“医療の場”の変化に対して指摘をするというのではなく,専門外あるいは患者の立場から思いついたことを記したい.付け加えておくと,これは昨年11月の『第6回医療情報学連合大会』における意見交換が基礎となっている.
“情報化→プライバシー”は,だれもが連想するほどになった.事実,クレジットカードに代表される金融関係の消費者個人情報は,膨大な量にのぼり,これを管理運営する個人信用情報機関が既に4機関もできている.これ以外に,企業・業界の委託を受けて調査を行なう企業も数多く存在するようである.
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