連載 自立のための援助論—セルフ・ヘルプ・グループに学ぶ・8
当事者による大学での講義・1—学生はどう受けとめたか
久保 紘章
1
1四国学院大学
pp.194-199
発行日 1987年2月1日
Published Date 1987/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921648
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学生たちに,何をどのように伝えるかは,教育にとって重要な課題だろう.人間にかかわる職業にとっては,教育の中で,理論(知識),実践(実際),人間観(価値)を伝えることが重要だと言われている.この中でも特に人間観,価値観についてはあまり真剣に取り組まれていないような印象を持つ.
看護の教育や臨床の中では,患者(および患者のニード)を中心に考えようとする視点が強調されてきたと思う.患者中心の看護をしよう,患者の側に立とう,患者に目を向けよう,といったことがしばしば言われてきた.
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