特集 夜勤—看護が試される時
新人の夜勤体験に接して—実践の場で看護婦としての自覚を育む
藤崎 民子
1
,
沓野 康恵
2
,
福元 正子
3
,
河崎 佳子
4
1兵庫県立尼崎病院看護部
2兵庫県立尼崎病院内科病棟
3兵庫県立尼崎病院小児科病棟
4兵庫県立尼崎病院外科泌尿器科病棟
pp.998-1003
発行日 1986年9月1日
Published Date 1986/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921510
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はじめに
看護基礎教育を終えて,新しく仕事を始める者はだれもが何らかの不安を抱いている.新しい環境や,初めて経験することなどが一度に押し寄せて,多くの‘とまどい’がさまざまな形で表出される.就職当初は,食欲不振,太る,やせる,など身体上の問題として現われてくることもある.就職半年目を迎えた人たちに困ったことの内容を聞くと,上位に‘申し継ぎ’‘夜勤’が挙げられている(表1).
新卒者を受け入れる側は,毎年のことながら‘今年はどんな人が配属されるのだろう’と期待を持って迎えている,施設で一人前として自立できるように,決して不安や悩みで落ち込むことのないよう,伸び伸びと成長してゆくことを願っている.
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