特集 夜勤—看護が試される時
夜勤からの学び—内科病棟では
宮沢 君子
1
,
荻野 久美子
1
1群馬大学医学部付属病院内科病棟
pp.993-997
発行日 1986年9月1日
Published Date 1986/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921509
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看護婦生活10余年,‘夜勤は当然’ととらえ,あまり疑問も不満も持たずにきた.正直言えぼ,3交代制の看護婦稼業は,眠くてだるくて,夜勤のスケジュールを中心に生活が回っているようで実際は厳しい.できれば夜勤のない職場にと甘い考えにひたりもする.
ある研修で‘やむを得ない状況以外に夜勤ができない看護婦は半人前.看護婦に夜勤はつきもの’と指摘を受けた日のことを思い出す.今日から夜勤という夜は,‘今夜はあの患者とこの患者にポイントを置いて看護しなくては’‘昨夜のあの入の容態はどんなだろう’と思いを巡らす.いまだに申し送りの時間になったのに温度板の整理ができていなかったり,いつまでたっても申し送りが終わらず,婦長に怒られている夢をしきりと見る.
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