あなたと法律
看護婦と夜勤
瀬戸口 敦子
1
1婦人総合法律事務所
pp.116-117
発行日 1970年7月1日
Published Date 1970/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917539
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本年2月15日発行の「朝日ジャーナル」に,次のような趣旨のことが書かれてあるのが目に止まった。
──新潟の病院に端を発し各地に広がっている看護婦の「ニッパチ」闘争は,あまりにも当たり前な要求であった。夜勤が一病棟たった1人では,相ついで2人以上の患者に異常がおきた時に手が打てない,その結果失われずにすむ命が失われてしまう,だから夜勤をせめて「2人」にしてほしい,そして1か月を通じての夜勤日数をせめて「8日」にしてほしい,そんなささやかな要求。しかもその裏打ちとして「患者のために」という思想が常にあった。それゆえ医師会の一斉休診に世間の非難が集中したのと対照的に,看護婦のニッパチ闘争には世間の同情が集まった──。
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