ちょっと一言 総婦長のつぶやき
自主性を尊重して
塩澤 洋子
1
1鳥取市立病院
pp.809
発行日 1986年7月1日
Published Date 1986/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921468
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‘ワーイ最高だ.もっとスピードを出して滑って’
5歳の子供を背中におんぶして,真白いゲレンデの頂上からスキーで駆け降りる.1か月間休みなしの生活だった看護協会で土曜,日曜と東京に出張し,次の日曜日は看護部企画のリーダー研修会.子次の日曜日は看護協会の会議,その合い間を縫ってやっと十曜日に1日取れた週休に子供とスキーに出かけた.家が汚れていても死にはせん.子供と一緒に遊べる時に楽しんだ方がいい.親子ともしっかり遊んで2人共充分互いに満たされてから,次の日曜日,洗濯・掃除にとりかかつた.
看護部長に就任して3か月目に生まれた子供がもう5歳になった.この高齢出産(39歳)の記録は当院で今でも破られていない.看護部長職から来るストレスの解消は,なんと言ったって暖かく柔らかな子供を抱くことが一番だ.共働きで家庭にだれも子供を見る者がいないので1歳の時から保育所に預け,病気になれば家政婦会から来てもらう.入園式に私が出られない時はこれも家政婦会に頼んで行ってもらったことがある.保育参観は実家の祖父に参観してもらった.勤務終了後の付き合いや,日曜日の研修に出席する度に他の人から‘よくやられますね’と言われる子事実これらを全部ひっくるめて,私1人でやるとすれば大変だと思うが,窮すれば通ずのたとえの通り.その時に合った知恵が浮かんでくる.
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