ニューヨークのナーシングホームから・7
俳徊ナンバーワンを競う人たち
吉田 冬子
1
1Mary Manning Walsh Home
pp.826-827
発行日 1986年7月1日
Published Date 1986/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921473
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特別養護棟の入居者は,強度の痴呆,要介助の障害者,長期療養者などで,当然ながら排泄,失禁の世話がある.が,排泄(失禁も含めて)を汚いとか,恥ずかしいという気持ちは日本人よりも少ないようで,入居者・スタッフ共に,‘毎度おなじみのオシメの交換’と気楽にかまえているし,差額の‘お世話料’をという発想は今のところホーム側にもない.
私の友達にドイツ人の女性がいるが,彼女は食事のナプキンと下着のパンツなど,一緒に洗面器に入れて火にかけて煮洗いしていたし,このホームでも,オシメは他のリネンやタオルと特に区別なく洗っている.幸い,リネン類は木綿で,100度以上の熱で煮沸するからすべて安全と考えているようだ.
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