レポート
住民検診高受診率の維持とコンピュータ管理
石黒 源之
1
,
中井 晃
2
,
雍 成麟
2
,
湯下 堅也
2
,
中野 重男
2
,
中島 敦子
3
Motoyuki ISHIGURO
1
1岐阜県和良村国民健康保険病院内科
2和良村国民健康保険病院
3和良村役場
pp.479-484
発行日 1987年7月15日
Published Date 1987/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207504
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昭和37年,岐阜県和良村では循環器検診を開始し,以後,胃がん検診,肺がん検診,乳房検診,子宮がん検診を加え,現在では以上の諸検診を毎年行っている.各検診の受診率は他に類をみないほどに高率となっている.しかし,昭和55年頃より受診率はそれ以前に比較し若干低下しはじめた.この原因の一つとして,少ない職員で多くの受診者のデータを処理するため,受診後の管理指導が遅れること,継続未受診者を拾い出せなく,放置していたことなどが挙げられた.
このための対応として,受診者のデータ管理,異常者の管理指導,未受診者の拾い出しなどにコンピュータを導入し,小村の宿命である職員不足を補い,限られたマンパワーで最大の仕事効率を生み出すことを試みた.このレポートではこの間の経過と若干の考察を加え報告する.
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