特集 移動動作(分析・介入・介助者への指導)
慢性期の脳卒中片麻痺患者の移動動作
山本 泰三
1
Yamamoto Taizo
1
1取手協同病院リハビリテーション部
pp.613-622
発行日 2004年8月1日
Published Date 2004/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100531
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脳卒中に突然襲われた人々の多くは,一時死に近づき,その後は障害を伴った生活を余儀なくされる.リハビリテーション医学では,急性期,回復期,慢性期(維持期)なる区分けがなされ,現在では,回復期リハビリテーション病棟が注目を浴びている.慢性期の後半で「清潔」がテーマとなる終末期という概念も生まれている1).
慢性期には,生活機能を把握したうえで地域サービスを提供する必要がある.生活機能に影響を及ぼす要因には,身心機能をはじめ,環境の変化や痴呆などが挙げられる.理学療法では運動機能面を対象にすることが多く,運動機能を改善し,生活機能を維持・向上させる.
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