ちょっと一言 総婦長のつぶやき
激動から安定へ—息子の子育てを見ながら思う
斎田 トキ子
1
1東北公済病院
pp.449
発行日 1986年4月1日
Published Date 1986/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921386
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わが家の1985年のクリスマスは,ニューフェースの2人を迎え,日ごろの静けさとはうって変わったにぎやかさで,楽しい家庭団樂(らん)の一夜となった.
ニューフェースの2人は,別居している長男の嫁と孫(男の子)である.お誕生を過ぎて間もない孫は,すこぶる健康で身長・体重は標準をはるかに上回るほどの大型ベビーである.動作も活発で,少しもじっとしていることなく動き回っている.万物に興味を示し,いたるところ目で追い,手で確かめることに余念がない.4人の大人は目を皿のようにして,行動の1つ1つを見守るのに精一杯で,大人のあわてぶりをいかにも嘲笑(あざわら)うような仕草の数々に,人生の折り返し点を曲がって,一気に下り坂を下りている私などは,‘参った,参った’と脱帽するばかり.
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