巻頭インタビュー ケアする人々・21
自分≒息子≒虐待!?―息子介護者と支援者の間に立って
平山 亮
1,2
1東京都健康長寿医療センター研究所
2日本学術振興会
pp.433-439
発行日 2013年6月15日
Published Date 2013/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102513
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厚生労働省による最新の調査結果によれば、高齢者虐待防止法に基づき全国の都道府県および市町村に相談・通報があった虐待事例1万6599件のうち、虐待者は「息子」が最も多く40.7%を占めている。被虐待者は「女性」が圧倒的(76.5%)で、虐待の種類で最も多いのは「身体的虐待」(64.5%)だ――。
本年3月号で、好評のうちに最終回を迎えた本誌連載「息子介護者の〈言い分〉 僕らが支援を必要とするワケしないワケ」。そのなかで、筆者の平山さんは、親を介護する「息子」に焦点を当て、彼らが「介護」をどう捉えているか、介護を通して「自分を取り囲む人々」をどう見ているか、そして、息子介護者の多様性をあぶり出して見せた。連載中の思い、虐待のこと、今後の息子介護研究への発展について聞いた。
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