特集 よりよい外来看護のために
業務分析からみた外来看護の現状と今後の課題
佐藤 和子
1
1三井記念病院高等看護学院
pp.289-293
発行日 1986年3月1日
Published Date 1986/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921351
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はじめに
最近,外来の医療や看護が,その機能の複雑化・高度化や外来患者の増加に伴って重要視されるようになり,多方面から検討されるようになってきた.外来を訪れる人々の健康への関心も高くなり,単に診療を受けて薬をもらうだけでは物足りなく,自分の病気を知った上で納得のいく治療を受けたいという要望も強くなってきている.
また,高齢化や疾病構造の変化で継続療養が必要な患者も増加している.入院せずに外来通院だけで患者を治療するためには,患者が生活の場で適切な療養行動がとれるように患者の療養生活を管理するという,看護の教育的アプローチが不可欠である.
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