研究と報告
看護婦による医用電子機器の使用状況と意識調査
日本ME学会第二種ME技術実力検定試験実行委員会
pp.58-61
発行日 1986年1月1日
Published Date 1986/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921299
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近年,医用(ME)機器は目覚ましく進歩し,関連領域からの技術移人も図られて,より高度でより多様化したものになってきた.加えて,医療レベルの高度化,受診率の増加などに伴い,これらのME機器の使用頻度も著しく増大している.患者がこれらの有用なME機器の恩恵に十分あずかるためには,医師やパラメディカルの人たちが機器の原理や機能を理解し,更に使用上の安全性をも配慮する姿勢がぜひとも必要となっている.
日本ME学会の技術教育委員会は,過去6年間にわたって,ME技術講習会とME技術実力検定試験を主催し,ME機器の知識の普及と安全性の向上に努めてきた.しかし参加者の大部分はME企業側の人たちであり,術生検査技師やそれらを目指す学生たちは年々増加しているものの,医療の中核となるべき医師や看護婦の参加は非常に少ない.そこで私たちは,この偏りを是正し,臨床に即した実践的ME教育のあり方を探るため,まず第一線で活躍している看護婦を対象に,ME機器の使用状況とそれに関する意識調査を行なった.
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