NURSES' VIEW
満ち足りて死を迎えるために—患者の内面を支える看護を……
小島 廸子
1
1国立東京第二病院放射線科
pp.1345
発行日 1985年12月1日
Published Date 1985/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921260
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放射線科で働く私たちは,癌と闘う患者と毎日接していますので,患者とともにその病状に一喜一憂しています.特に,ターミナルステージ(末期)にある患者といると,その表情や交わす言葉の中に,末期患者特有の心理やその人の人間性を垣間兄ることがしばしばあります.
40代以上は癌年齢と占われていますから,私も実は黄色の点滅信号の中にいるので,自分が癌になって入院することになった時は……と最近時折考えます.癌の進行,その過程の諸症状,肉体的苦痛,内面の葛藤など,際限なく想像してしまいます.
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