特集 病院で死を迎える
病院で死を迎えることの問題点
日野原 重明
1
Shigeaki HINOHARA
1
1聖路加看護大学
pp.465-467
発行日 1985年6月1日
Published Date 1985/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208596
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人はどこで死ぬか
病院や老人ホームその他の施設で死ぬ人と,自宅で死ぬ人の割合はどうかというと,一般に文化国家に共通して言えることは,病院または施設で死ぬ者のほうが,自宅で死ぬ者より多いということである.
日本では,第二次世界大戦までは病院死より自宅死が多く,その傾向は地方のほうが都会以上に多かったが,戦後,病院の数が増すにつれ,病院死が多くなってきた.しかし,まだ欧米ほどではない.
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