研究と報告
気管内挿管された患者の口腔内ケア
遠矢 幸枝
1
,
金沢 美恵子
1
,
岡本 和子
1
1日本医科大学付属病院救命救急センター
pp.1396-1399
発行日 1985年12月1日
Published Date 1985/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921271
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はじめに
救命救急センターに搬送されてくる患者は,気道確保として気管内挿管を要することが多い.この様な患者において,肺感染症の合併は多くその原因として,血行性感染,吸入ガスの汚染のほかに,口腔内細菌の気道への流入(silent aspiration)があげられており,その報告も多い1)-3).そこで私たちは,口腔内分泌物と気管内分泌物を調べると同時に,口腔内ケアを重視し,その方法に関し検討を行ない,新しいケア方法を考案したので,その詳細を紹介したい.
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