ちょっと一言 総婦長のつぶやき
人々に気づいてほしい看護職の重要性
阿部 寿満子
1
1岡山大学医学部付属病院
pp.1161
発行日 1985年10月1日
Published Date 1985/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921216
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私の病院では,毎年50名前後の看護婦が退職する.この数は,看護婦全体の約13%に当たり,退職者の1/3は24歳未満という若年者で占められている.一方,年輩者の退職は減少の傾向にあり,60歳定年まで勤務する者が増加している.したがって,看護部職員の年齢構成は,一般女子労働者のそれと極めて様相を異にし,24歳未満が42%にも達している.夜勤要員だけをみると,この率はさらに高まる.
このように,若年者が多く退職すると,必然的に毎年,新人を多く迎えなければならなくなる.これらの人の教育に時間をとられ,本来の看護業務の遂行を妨げるとともに,レベルアップをも阻害する.
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