特集 在宅医療の新たな広がり—江東区における在宅チーム医療の展開を中心に
[実践レポート]
訪問看護から学んだ援助の基本姿勢
野島 あけみ
1
1慈恵青戸看護専門学校
pp.1139-1141
発行日 1985年10月1日
Published Date 1985/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921212
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軽い気持ちで引き受けた訪問看護だったが……
私が訪問看護の仕事に従事することになったきっかけは,昨年8月,江東区役所老人保健課で保健婦をしている岩瀬さんからの‘一緒に仕事をしてみない?’というお誘いでした.
当時の私はそれまで勤めていた虎の門病院を退職して結婚し,専業主婦として看護とは無縁の生活を送っておりました.訪問看護については全くの素人でしたが,3年間の内科病棟での臨床体験から,疾患について,また,老人について多少の経験や知識を持っていると自負しておりましたし,声をかけていただいた岩瀬さんは私が虎の門病院に勤務していた当時の先輩でもあることから,比較的気楽にアルバイトでも,といった気持ちで始めたわけです.
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